子どもの主体性を伸ばす育て方とは?新しい時代を生き抜く力を身につけよう!
目まぐるしく社会が変化していく中で、子どもの主体性を大切にしようという教育に注目が集まっています。しかし、ただ「子どもの主体性を育てよう!」と言われても、どうしたらよいのか悩んでしまいますよね。この記事では、主体性について、主体性のある子どもの特徴、家庭でもできる主体性を伸ばす工夫などをご紹介します。
主体性とは?
急速に進む少子化やIT化などに加えて、コロナ禍も経験し、社会は大きく変化していっています。目まぐるしく変化するこれからの社会を生き抜いていくために重要とされている力のひとつが「主体性」です。
主体性とは、「自ら考えたことをもとに、責任を持って行動できる」性質のこと。
これまでは、先生や上司の指示通りに行動できることが評価されてきました。しかしこれからの社会では、「自分は何がしたいのか」「何ができるのか」と考えて行動することが求められるのです。
主体性がある子どもと主体性がない子どもの特徴
主体性とはどんなものなのかもう少し詳しく知るために、主体性が「ある子ども」と「ない子ども」の特徴を比べてみましょう。
主体性のある子どもは、自分で考えて行動することが身についているので、失敗を恐れずに行動にうつすことができるのが特徴です。やりたいことや新しいことにどんどんチャレンジできますし、自分の意見をはっきりと伝えられるので、友達との遊びやクラスの活動の中でも、リーダーシップを発揮してさまざまな活動に意欲的に取り組むことができます。
反対に主体性のない子どもは、自分で考えて行動することが身についていません。そのため、自分の考えに自信が持てず、なかなか行動にうつせません。周囲に流されやすく、周りと同じ意見や行動を選んだり、親の意見を気にしたりしがちです。
家庭でもできる子どもの主体性を育てる方法
家庭でも、子どもへの接し方や声のかけ方にほんの少し工夫するだけで、主体性を伸ばすことができます。家庭では、自分で選んで行動することと、成功でも失敗でも行動したことを認められる経験を積み重ねることが大切です。
自分で選ばせる
主体性のない子どもは自分で決めて行動した経験が少ないのかもしれません。家庭では、自分で決めて行動する習慣が身につくように働きかけることが大切です。
いきなり「全部、自分で決めなさい」と言っても難しいので、まずは、その日着る洋服や朝食の飲み物などの小さなことから、「どっちがいい?」と選ばせることから始めるのがおすすめ。自分で選ぶことに慣れたら、「今日の洋服はどうする?」「外食にするけど、何が食べたい?」と選択の幅を広げてあげるのも、自分で考えて決めることの練習になるでしょう。
干渉しすぎず
見守る姿勢を大切にする
「早くご飯を食べて」「忘れ物はない?」「宿題は終わったの?」と、つい口を出しすぎていませんか? 子どもの行動に大人がいちいち口を出してしまうと、子どもは「言われた通りにすればいい」と、自分で考えることをやめてしまいます。子どもの主体性を育てたいなら、過度な干渉は避け、見守る姿勢を大切にしましょう。
子どもの話をよく聞く
幼い子どもでも「今日はこの服がいい」「公園よりも家で遊びたい」と自分の意見を口にすることがあります。そんなささいな自主性の芽を見逃さないように、子どもの話をよく聞いてあげましょう。大人の言うことを聞かない時でも、「やめなさい」「無理だよ」と頭ごなしに否定するのはよくありません。まずは「どうして?」と理由を聞いてみるのがおすすめです。
自分の意見を聞いてもらえたという経験を積み重ねることが、自分で考えて行動する習慣につながっていくはずです。
失敗しても叱らない
子どもが自分で考え行動した結果、失敗してしまったとしても、「だから言ったでしょ」などと否定的なことを言ったり、叱ったりするのは避けましょう。
「失敗は成功のもとだよ」「上手くいかなかったけど、チャレンジできたことはよかったね」と伝えたり、「どうしたら上手くいくかな?」と解決策を一緒に考えたり、子どもの自主性を育てるためには失敗も受け入れる姿勢が大切です。
子どもが「失敗しても大丈夫」と思えることは、「ありのままの自分を受け入れてもらえる」という自己肯定感を育てることに役立ちます。自己肯定感が高まれば、「自分でやってみよう」という主体性を伸ばすことにもつながるでしょう。
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主体性を育てることが、子どもの「一歩前に進む力」になる
子どもの主体性を育てるためには、家庭でも「自分で決めて行動する」経験を積み重ねることが大切です。主体性が身につくと、さまざまなことにチャレンジしたり、問題を解決しようと取り組んだりする力を伸ばすことにもつながります。
主体性をベースにしたこうした能力は、目まぐるしく変化する社会を生きていくために欠かせません。主体性は子どもの「一歩前に進む力」となり、将来を支えてくれるでしょう。